肩こりの原因や症状と対処法
筋肉疲労からくる肩の痛みやハリ
肩こりが起こる原因は様々ですが、長時間の労働や家事、育児、姿勢の悪さなど日々の生活における体の動きに伴う筋肉疲労が影響することが多く、肩だけでなく、首、肩甲間部や背中、胸に至るまでハリやコリ、痛みを感じ、肩こりが酷くなることで頭痛や吐き気、めまいなどを起こす方も少なくありません。
このような筋肉疲労を原因とする肩こりに対して、鍼灸は極めて有効です。
鍼の刺激は肌の表面だけでなく、深層筋まで届くため、筋肉への血液の流れをスムーズにして筋肉の緊張を緩和することができます。
また、お灸で体をじっくりと温めてリラックスさせることで、体の巡りが良くなり、疲労物質や老廃物の排出が進み、筋肉も柔らかくなって肩の悩みの改善につながるのです。
その他の原因
日常生活における筋肉疲労が影響するケースのほか、頚椎や胸椎、肩関節周囲の問題が原因で起こるケースや、長時間のデスクワークやパソコン作業で眼精疲労や頭痛が先に起こって肩もこるケース、顎関節炎や耳鳴り、難聴などの頭部や顔面の諸器官の問題が原因で起こるケースなどもあります。
また、中には人間関係の悩みや子どもの進路に悩むなど心配や不安といった精神的なストレスが肩こりを引き起こすケースも少なくありません。
また、喘息や心疾患、胸部疾患や消化器疾患、婦人科疾患などから肩がこるケースもあります。
医療機関との連携治療も
こうした内臓系や神経、骨の異常、精神的な負担によって生じている肩こりは、まずは専門の医療機関で診察や適切な治療を受けることが大切です。
ただし、医療機関において医師が同意した場合、医療機関での治療と鍼灸院での治療を並行したり、術後や治療後のリハビリとして鍼灸院を利用したりすることができます。
なお、医師の同意書がある場合、鍼灸院での施術にも健康保険が適用されることもありますので、費用が気になる方は相談してみましょう。