生理痛が起こる理由を理解してセルフケアで痛みを和らげる
生理痛とは?生理痛のメカニズム
生理痛は、生理時に子宮が収縮する時に起こる痛みです。
生理は、不要になった子宮内膜を血液と一緒に体外へ排出させるために起こります。
子宮が収縮する時に分泌される「プロスタグランジン」という物質に痛みを引き起こす作用があるため、生理中には下腹部痛が起こりやすくなるのです。
通常の生理痛は、個人差もありますが、我慢できる範囲が正常とされます。
一方、寝込んだり鎮痛薬が効かなかったりするような強い生理痛は「月経困難症」と呼ばれ、子宮の病気が原因で起こる場合があるので、受診も必要になります。
冷えは生理痛の敵
女性は冷え症の人が多く、特に子宮に問題がなくても体の血行が悪いため痛みが強くなることも少なくありません。
生理痛を防ぐために、まず体をしっかり温め、血行を促進させることが大切です。
体が冷えないよう、薄着、冷たい食べ物・飲み物を控えましょう。
生理で下腹部や脚の冷感がある時は、カイロや湯たんぽなどを当てたり、家庭で簡単にできるお灸をツボにすえたりすると、すぐ体がポカポカし、痛みが和らいできます。
ストレッチで足腰の血行を促進させよう
また足腰の筋肉がこわばっていると、神経を圧迫して痛みを強めたり、血管が収縮してお腹が冷えたりするので、生理中は無理のない程度にストレッチをして、足腰の筋肉をほぐしてあげるのがおすすめです。
生理中に試していただきたいのは、股関節のストレッチです。
床に座って両足の裏を合わせ、かかとを股関節にゆっくりと引き寄せていきます。
股関節が堅くなっていると足腰の血行が滞って、下腹部痛や腰痛、脚のひきつりが起こりやすくなるので、ストレッチでじっくりほぐしてあげましょう。
ただし、無理にストレッチをすると関節や筋肉を傷めてしまうので、痛くて脚が開かない人はできる範囲で行うようにします。
生理痛を和らげる食品を取り入れて
生理痛を感じやすい人は、食生活にも注意し、交感神経を興奮させるカフェインや刺激物、プロスタグランジンを増やしやすい動物性脂肪(肉の脂身、乳製品)を避けることをおすすめします。
生理痛を和らげホルモンバランスを整えるのは、マグネシウムというミネラルです。
大豆やナッツ類に豊富に含まれているので、生理中は意識して食事に取り入れると良いでしょう。