中年になると肩こりが起こりやすいのはなぜ?
中年の多くが肩こりを自覚している
厚生労働省が行っている調査「国民生活基礎調査の概況」の結果によると、男女とも「肩こりがある」と自覚している人がとても多くなっています。
中でも中年期は様々な原因で肩こりが起こりやすい世代といえます。
また、男性よりも女性のほうが肩こりが起こりやすいのも特徴です。
なぜ中年は肩がこりやすいのか、主な原因について説明したいと思います。
中年の肩こりは加齢が原因?
中年になると肩がこりやすくなる理由のひとつに、筋力の低下が挙げられます。
筋力は加齢とともに徐々に低下していくため、腕や重い頭を支える力が弱くなって肩に負担がかかりやすくなるのです。
特に猫背の人や長時間のデスクワークで姿勢が悪くなっている人は、脊椎が圧迫されて肩もこりやすくなります。
また、中年期に入ると、高血圧や視力の低下、老眼などによっても肩こりが起こりやすくなります。
高血圧は自覚症状を伴わないことが多いのですが、肩こりや頭痛の原因が意外にも高血圧というケースもあるようです。
パソコンやスマートフォンの見過ぎによる眼精疲労や視力低下は、ものを見ようとする時に首や肩に負担がかかり、肩こりの原因に繋がることがあります。
また40歳頃からは老眼になる人が出てきますが、近くを見ようとすることで目が疲れやすくなるため、肩こりにも悩まされやすくなるのです。
女性は、もともと男性よりも筋力が弱く血行が滞りがちなため、男性よりも肩こりが起こりやすくなっています。
さらに40代に入ると、女性ホルモンのバランスが乱れて更年期障害がみられ始めるのですが、その一症状として肩こりを伴うことが多くなっているのです。
中年期の肩こりを予防するには
中年期に入ったら、筋力の低下を防ぐため、運動をして適度に筋肉を鍛えましょう。
ストレッチは肩の血行を促進させ、肩こりの解消に効果があります。
目の酷使を避け、目や肩に過度な負担がかかるのを防ぐことも大切です。
また規則正しい生活を心がけることは、生活習慣病やホルモンバランスの乱れを予防するだけでなく、不快な肩こりの予防と緩和にも繋がります。