耳鳴りで鍼灸に通う人が増えている
30~40代で突如起き始める耳鳴りとは
耳の中でキーンという高い金属音がしたり、ブーンという地響きのような音がしたりするのが耳鳴りです。
病院で調べてみると、細菌により内耳炎や中耳炎が起こっている場合もありますし、場合によっては脳の病気である場合もあります。
でも多くはこれといった原因が見当たらず、ストレスや老化現象という結果になります。
本人にとっては非常に煩わしく、今すぐどうにかしたいのに、手の施しようがないというのは辛いばかりでしょう。
一部には食養生により症状が改善する場合もあると言います。
また、首や肩に異常に頑固なコリがあり、それを鍼灸でほぐすと症状が緩和する期待もあると言います。
多くの場合老化によるものと判断されますが、確かに30~40代など一定の年齢から耳鳴りが始まるケースが多く、仕事や育児などのストレスによって悪化する場合が多いようです。
食事からの栄養も気をつけよう
加齢とともに現れる耳鳴りには、血管やリンパ管の機能低下や末梢血管の循環不良が関係するという見方もあります。
それらはある程度は致し方ないエイジングサインとも言えますが、食事の内容にも大いに関係すると考えられています。
年齢とともにだんだん食が細くなり、好きなもの、食べられるものしか食べなくなるため栄養が偏り、いつの間にか栄養失調になっている中高年層が多いと考えられています。
いくら飽食の時代と言われても、必要なものを摂取しなければ人は栄養失調になってしまいますから、是非こちらも気を付けましょう。
ポイントは高たんぱく低糖質の食事と言われていますので、どうしても足りない場合はサプリメントなども活用すると良いでしょう。
鍼灸院でコリをほぐし血行を促進
食事や生活、ストレスなどにきちんと気を遣うのと並行して、鍼灸院でコリを緩和したり血行を促進したりする人も増えています。
鍼灸ではツボを刺激することで自ら正常な状態に戻るのをサポートする期待がありますが、年齢やストレスでパワー不足になっているなら是非試してみたい療養です。
耳そのものに異常がない場合は、ツボにより自律神経が整うよう働きかけることで、リラックスしてコリがほぐれ、症状が緩和する期待があります。
東洋医学で言う三焦経という経脈を中心に施術が行われるのが一般的ですが、まずは鍼灸師に相談してみましょう。