鍼灸院で耳鳴り改善
健康診断では問題ないと言われる場合も
耳鳴りは本人にしか分からない症状で、病院で検査しても特に悪い部分が見当たらないケースも非常に多い厄介なものです。
もちろんきちんと検査を受ける必要がありますが、原因が分からないものや、いつの間にか収まってしまう類の場合は特効薬のようなものはありません。
耳の機能には問題ないと言われても、ジージーというセミのような音だったり、機械的なキーンという音だったり、気に障る音がやまないのは大きなストレスでしょう。
なかなか客観的に確認しにくいものなので、心理的な辛さが続いてしまう場合もあります。
鍼灸院ではどのように捉えるのか
鍼灸の元である東洋医学だけでなく、西洋医学でも耳鳴りは筋肉の緊張やコリと関係していたり、自律神経の乱れと関係していたりすることが指摘されています。
軽く運動をしたらいつの間にか止まっていたという人もいるくらい、実は首や肩の筋肉のこわばりが影響している場合もあります。
筋肉のコリをほぐすと言えば鍼灸院の出番ですから、首や肩の血流を改善して、筋肉を柔らかくする施術は効果が期待できるでしょう。
耳の周りの血管が固まった筋肉に締め付けられて不調が出ているなら、まずはほぐすことから始めましょう。
お灸で温めるのも良いでしょうし、鍼でリラックスさせるのも良いでしょう。
東洋医学での捉え方
東洋医学では、耳は腎がつかさどると言われています。
ただし、腎臓という臓器がどうこうという話ではなく、腎というカテゴリーに属していると考えればいいでしょう。
へその下三寸にある丹田にあるとも言われていますが、そこがパワー不足になると耳に不調が出ると考えています。
実は老化現象は腎から始まると言われるので、耳鳴りは老化現象の一つかもしれません。
耳の不調でお腹や足に鍼を打つこともありますが、こう考えれば理由は納得でしょう。
耳だけでなく全身を見て、総体的に方針を決める鍼灸院にかかるのが正解です。