味覚障害は亜鉛不足で細胞の新陳代謝が低下し、舌の表面にある器官の機能が損なわれるため引き起こされますが日本食は元々、亜鉛不足に偏りやすくなっていると言われています。更に最近の日本人の食生活の傾向として、工場生産されたような食品は衛生面を追求することで、亜鉛が取り除かれて市場に出回っている場合も多く見られるとのデーターもあるようです。またコンビニや冷凍食品に代表されるような保存料が多く含まれた食事をしている人は、保存料の中に亜鉛の吸収を阻害するような成分が含まれることもあるそうです。
ということは薬剤の副作用で起こる、高齢者が抱える疾患であるとの認識の人もいらっしゃるかもしれませんが、それだけとは限らず誰でもなりえる疾患であるということです。
あるいは、ストレスや妊娠、糖尿や腎不全・肝不全、内分泌機能低下など重大な神経や血管の障害が原因となっている場合もあります。当院での治療は体全てのことを踏まえて治療を進めていきますから、味覚障害のように複雑に原因が絡み合った疾患や、原因がハッキリ特定できない疾患には非常に高い効果を発揮できます。まずいずれにせよ、血流が深く関わりますから「心(しん)」の働きが関係します。
鍼灸(東洋医学)の世界では、現代医学のように血液を送り出すポンプの役目だけと捉えず、感情を総括する臓器として捉えています。イメージするなら大脳と心臓を併せたように捉えて頂ければ良いかと思いますが、様々な事柄が絡み合う治療の場合は「心(しん)」の働きを整える必要性があります。
当院の治療に伴う痛みは全くなく、それどころか血流が良くなり精神的にも安定された状態になりますから、本当に心地よく快適に治療が進んでいきます。そして心(しん)の状態を整える次に必要と思われるのは「肝(かん)うつ」といわれる症状の改善です。肝うつは現代的に判りやすく言うならストレスが溜まり、肝臓が上手く働けなくなった状態なのですが、この肝臓も現代医学と少し捉え方が違います。ストレスの影響を最も受けやすい臓器とし、自律神経を安定させ体全体の新陳代謝に関わり、気血(きけつ)のコントロールを司るとしています。
現代医学に気(き)や血(けつ)の認識がありませんから、その時点で鍼灸(東洋医学)を民間療法の域を出ない曖昧な治療だと捉えられてしまう場合もあるのですが、気は生命エネルギーそのものとお考え頂ければ良いですし、血は血液とホルモンを併せた状態で血と捉えて頂きたいと思います。
気は目には見えませんが人を観た時に生命エネルギーに溢れる人と、元気や気力があまり感じられない人と、精神面や肉体面において充実度が違うのは感じ取られたことのある人も多いのではないでしょうか。また血はホルモンも含めていますから、肝うつの状態になると、ホルモンも血液も上手く体内を巡ることが出来なくなり、味覚障害をはじめ多くの不具合を体に引き起こしてしまいます。それ以外に年齢的な問題や遺伝的な要因を含んだ原因で考えられる「腎虚(じんきょ)」といわれる症状もあります。
これも腎を現代医学と違い尿を作るだけの臓器として捉えていないところに鍼灸(東洋医学)の特長がありますが、免疫系全体を司る大事な臓器として位置づけられています。また肝との関連性も高い臓器とされています。一つ一つの臓器や組織をバラバラに診る現代医学に慣れてしまうと、臓器と臓器の関連性を述べられてもピンと来ない部分もあるかもしれませんが、人間の体は機械のように無機質に存在するわけではありません。
現に進んだ現代医学の技術を持ってしても味覚障害は内服治療くらいしか治療法が無く、治療期間も少なくとも3か月、長期に渡れば数年以上と言われ、しかも数年にも及ぶ時間を費やしたからと言って治る保証は全くありません。
明らかにそのような症状に関しては当院の鍼灸治療の方に分(ぶ)があります。全く副作用なく安全に、かつ他の治療法と比べてかなりの即効性のある状態で治療が可能となります。無理して現代医学に症状を当てはめて治療法を探す、病院で諦めるしかないと言われたからその通りにする、当院にお越しいただいたなら、そんな必要は無かったとお気づき頂けると思います。どうか諦めずにご来店ください。食事は本来楽しいもののはずです。その楽しさをもう一度味わってみてください。
味覚障害に悩まされ放射線治療を5年間続けました。食べ物への意欲が減り、体重は10kgも減りました。まえだ鍼灸院での治療を週に2回通っていると、2回目の治療の翌日では果物の酸味を少し感じ、4回目では塩辛さが分かるようになりました。
治療を重ねていくと、だんだん甘味を感じたり苦味を感じていき、通う間隔も週に1回と減らして行けるようになりました。2カ月半経った今比例するように食欲が元通りになってきています。
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