めまいを伴うのは、疾患名としてメニエールや突発性難聴、良性発作性頭位(りょうせいほっさせいとうい)めまい症(BPPV)などがある耳鼻科領域もしくは、脳梗塞(のうこうそく)や脳出血などの脳外科領域に関わるものなどありますが、多くのめまいが現代医学においては原因不明とされています。
現代医学の技術進歩は目覚ましいですが、原因がハッキリせず「めまい」という症状だけが存在してしまうと途端に手立てが無くなってしまう一面もあります。
最近は鍼灸が自律神経に働きかける事や血行促進を行える手立てであるとの認識から、原因不明の疾患においては鍼灸治療を勧める医療機関もありますが、当院の鍼灸は、自律神経に働きかけることも血行促進をすることももちろんですが、それだけではなく、めまいにおいてもっと多くの原因があることを認識しており、それに伴って治療法も確立させています。
東洋医学(鍼灸)はどんな症状でも疾患でも、体全体を診る必要性があると説いている医療となり、体内に心(しん)・肺(はい)・脾(ひ)・肝(かん)・腎(じん)という5つの臓器が存在し、臓器に加えて気(き)・血(けつ)・水(すい)という組織も存在するとしています。
それぞれの臓器や組織はそれぞれの役目をキチンと果たしながら、お互いに影響・連携し合って存在するものとし、働きが不足していても過剰であってもまた滞ってもいけません。すべての臓器や組織がお互いを助け合いながら適切な働きを行ってこそ健康としています。その中でめまいは肝(かん)・腎(じん)・脾(ひ)に乱れが生じたものとされるのですが、どれも現代医学の肝臓、腎臓、脾臓と認識が異なります。
肝は皆様の認識される肝臓の働きだけでなく、体全体の新陳代謝に関わり気・血の調整を行う臓器としています。したがって肝の機能低下が起こると気も血も上手く体内を巡ることが出来ず、脳や内耳に充分な栄養が行き渡らないという現象が起きます。特に「肝陽上亢(かんようじょうこう)」と言われる状態があるのですが、これはストレスを受けることで肝が上手く働けず、やがてそれが慢性化した結果「熱」となり体の上部に炎症を引き起こしめまいの原因を作ります。このタイプのめまいは頭痛を伴うことも多く、イライラしやすい傾向にあります。腎も尿をつくるという泌尿器だけでなく、ホルモンや免疫系を広く司り発育・成長・老化を支配する大事な臓器で、年齢とともに衰えやすいものでもあります。それが内耳の平衡器官に障害を出すとめまいを引き起こしてしまいます。
最後に脾も現代医学の脾臓と違った認識で捉えられており、胃で受けた食べ物を適切な形に変えて各臓器や組織に送り込む消化・吸収の全般的な働きを担う臓器としています。脾胃(ひい)の損傷により起こる症状として「痰濁(たんだく)」があるのですがこれは元々胃腸が弱い方や、アルコールや冷たいもの、甘いものや脂っこいものの摂り過ぎを始めとした食事の不摂生が慢性化することにより、体内に消化しきれなくなった余分な悪い水分が溜まってしまい害をなすことを指すのですが、頭や体が重いという症状を伴いながらめまいを引き起こします。現代医学に慣れた皆様にとっては東洋医学(鍼灸)の認識が取り入れにくい部分もあるかもしれません。
数値として表れない部分が多いので曖昧に感じられることもあるでしょう。しかし、多くの人が最先端だと思っている現代医学においてめまいはほとんど原因不明です。
東洋医学(鍼灸)では上記に記載した原因はめまいのごく一部の原因だけです。同じように見える症状も一人一人の体が違うのですから、千差万別です。「めまい」という症状があるのですから、当然ながら原因が存在し、治療法も多岐に渡るはずです。当院は一人一人の体に合わせたハリ治療を行います。治療に伴う痛みや不快感は全く無く、それどころか数回の治療だけでもかなり症状が軽減されたことを感じて頂けると思います。
更にその後数回治療を継続させられたなら再発防止ももちろん可能です。狭い見識に囚われて本当に効果のある治療を行わないのは勿体ないことです。東洋医学(鍼灸)は効果があるからこそ、古い歴史を誇りながら現代にまで受け継がれてきているのです。その効果をぜひ体験してみてください。
頭痛や生理痛持ちでよく鎮痛薬を服用していたのですが、最近になってめまいや不眠といった症状が出てき始め、病院で脳過敏症候群だろうから薬の服用を止めるよう言われました。そうはいっても痛みはきつく薬を飲まないと行動できないので、根本的に解決しようとHPで見つけたこちらへ来院しました。
初回の治療で立った時のふらつきやめまいが治まり、その後も週1回でしっかり通うことでどんどん体が楽になっていきました。今では薬を全く飲まなくなり、体も頭も毎日スッキリしています。
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