顔面麻痺(顔面神経麻痺)は、脳腫瘍や脳梗塞などによる脳損傷が原因で後遺症として起こるものや、ベル麻痺と言われる原因がハッキリせずストレスや何らかの免疫異常によるものであろうと推測される程度に留まるものがあります。
いずれにせよ、早期治療が早期解決へつながりますから、症状が出ればスグ適切な治療が出来る医療機関に足をお運びいただきたいと思います。
鍼灸が筋肉や神経に対して働きかけるという認識は少しずつ一般の方にも浸透してきたかと思いますが、当院の顔面麻痺の治療は、一般的に鍼灸院で行う表情筋をハリで刺激して効果を出す方法だけでなく、手足のツボにハリやお灸をすることによって体全体をトータルで診て改善させる方法を取りますので、治療が難しいと言われる脳腫瘍や脳梗塞に伴った顔面麻痺でさえも非常に高い治療実績を挙げています。
東洋医学(鍼灸)の世界で「気血両虚(きけつりょうきょ)」といわれる顔面麻痺になる代表的な症状があります。人間の体内に臓器に加えて「気」「血」「水」という3つの組織があるとしており、それらすべてが過不足なく、滞りなく体内をスムーズに流れている状態を健康な状態としているのですが、気血両虚は気と血が上手く働けていない状態を指します。気というと現代医学にその認識がありませんから曖昧に感じるかもしれませんが、生命エネルギーそのものと捉えて頂ければ良いです。やる気、元気、気持ちなどです。次に血ですが、もちろん血液を表すのですが東洋医学(鍼灸)はホルモンも含めた状態で血としています。
体の隅々に栄養を行き渡らせる働きのある血ですから、巡りが悪くなる、または働きが低下すると当然、顔面部分の筋肉や神経に不具合が生じ、酷くなると麻痺も引き起こしてしまいます。またその時に更に「風寒(ふうかん)」「風熱(ふうねつ)」が加わると麻痺に拍車がかかります。
風寒とは急激に温度が下がる事やクーラーで冷たい風が当たる事、またはウイルスなどもここに含めて考えても良いかもしれません。風熱は逆に急激に温度が上がる事、あるいは蓄積されたストレスが炎症となって現れたものを指します。気血両虚により、筋肉や神経の働きが鈍り、免疫が低下することによって、更に急激な温度変化など体が感じるストレスが体に反応したもの、これが麻痺という形をとって表面化されたのです。
したがって、表情筋の運動療法だけをハリで行ったところで、非常に広い鍼灸の効果をある一部分だけしか使っていない状態となります。もっともっと鍼灸の適応範囲は広いのです。それは脳損傷による顔面麻痺でさえも治療を可能にしているのです。細分化された現代医学に慣れてしまうと体全体を診る医療の必要性を感じなくなってきてしまうこともあるのですが、人の体は機械のように無機質に存在しているのではありません。現に進んだ現代医学に顔面麻痺を当てはめてしまうと、ほとんどが原因さえも特定できず適切な治療法に至っては全くと言って良いほど存在しなくなってしまいます。
そして中枢性(ちゅうすうせい)といわれる脳と脊髄からの反応による麻痺は原因が明らかで、脳内で起こる血管障害によるものですが、原因が判ったところで治療法が無く、治癒させることは難しいとされています。しかし、当院のように適切な治療を行えば、決して治癒は不可能ではないのです。どうかご自身の体のために狭い見識に囚われず本当に効果のある方法を選択してください。快適な日常生活を取り戻すことが可能となります。
2か月前に口唇ヘルペスが出てやっと治ったと思ったら、急に顔の右半分がうまく動かなくなり食事もままならなくなりました。病院では特発性の顔面麻痺といわれ、原因はわからないとのことでした。3ヶ月位で良くなるといわれましたが、そんなに長い間このままは嫌だと思い、近くの鍼灸整骨院で鍼灸治療を受けてみましたがなかなか改善せず、専門で治療をしているこちらへ寄せてもらいました。
通い始めて3回目には、うまく閉じなかった口が少しづつ動くようになり、2ヶ月が過ぎるころには完全に治りました。
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