突発性難聴の症状が改善した症例 【大阪府 40代 女性】
お悩みの症状
今回の症例は、「突発性難聴」の方です。突発性難聴は、病院でも早期に発見、入院などをして対処をしないと、改善が難しい場合がほとんどです。
大体の場合は、強い耳閉感や平衡感覚障害(回転性のめまい)、難聴が出現し、人によっては救急車を呼んで即入院する場合もありますが、症状が徐々に出てくる場合は、健康診断や、発症してしばらく経ってから病院へ行かれる方も多いです。
病院では、「発症から1カ月以内に対処をしないと改善は難しい。」と言われることがほとんどで、その場合は対処法が無く、あまりにも症状がきつく日常生活が難しい場合は、聴力の低下に限り人工内耳などの手術を勧められる場合もありますが、人工内耳も万人に効果があるわけでは無いのと、手術の過程で大きな傷が残ってしまうことも多いので、あまり選択されないです。
今回の患者さんは、発症から数ヶ月経っているのと、過去にも何度か突発性難聴の診断を受けた方でした。病院では例のごとく、「これ以上は良くならない。」と言われていたそうで、 色々と調べた結果、当院へご来院されました。
治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
来院された当初は、罹患部は左の耳で、中等度の難聴があり、他にも軽いめまい、高音の難聴、たまに耳閉感も伴っていました。何度か繰り返し突発性難聴をしており、病院では「メニエール病」かも知れないと診断は受けたそうですが、処置は変わりなく、薬の種類を変える程度であまり効果が出なかったようです。
このような病態は当院へ来院される方でも非常に多く、病院でもよくならなかったという方も多いです。
すぐに突発性難聴やメニエール病と分かって病院へ行き入院を数週間する場合は、基本的にはステロイドの点滴をして症状の緩和を試みます。
大体7割程度の方が改善すると言われていますが、残りの3割程度の方は満足な効果が得られなかったり、もしくは全く効果が無い方もいます。
当院へ来院される方も、その3割に入る方がほとんどで、その中の6~8割程度の方が改善していきます。
突発性難聴やメニエール病は、東洋医学的にも非常に複雑な病態となる為、鍼灸院でも施術を断られる場合もあるようです。
当院では、しっかりと体質を見極め、最良の施術を毎回行うよう心掛けているので、数回の施術で効果を感じる方が多いです。
今回の方も、最初の数回ではあまり効果を感じれなかったですが、次第にめまい・耳閉感から改善していき、月に1回程で通院している耳鼻科での聴力検査も、少しずつ改善していきました。
中等度の難聴というのは、検査で言う40~60dB(デシベル)の結果となり、日常生活でも聞こえにくい音が多いです。 現在も鍼灸施術を続けていますが、ほぼ正常範囲(30dB以下)まで聴力も回復してきました。 難聴以外の症状は、現在はほとんど出現することが無く過ごせているようです。
このように、しっかりと体質を改善することで、諦めていた症状でも効果が出る場合があります。 通院は3か月~半年は必要となりますが、病院でも難しい症状が改善するので、喜ばれる方が多いです。