三叉神経痛が鍼灸施術で改善した症例【大阪市 40代 女性】
お悩みの症状
今回の患者さんは、「三叉神経痛」の方です。 この方は半年ほど前から発症し、病院で検査などを受け、薬や痛み止めの注射などをしましたが、徐々に効かなくなってきてしまったようでした。 「三叉神経痛」は、罹患率でいうと珍しい疾患ですが、症状はとても強く、激痛が常にあります。特に、しゃべったり、食べ物を噛んだりなど、口が動いたりすると動けないほどの激痛に襲われる疾患で、神経痛の中でも、一番痛いと言われるほど、症状が強く出ます。
今回の方のように、薬だけでは中々痛みを抑えれなくなることがほとんどで、MRIなどの検査で原因が分かるもの(三叉神経のそばにある血管が、神経を圧迫している場合)は、手術をすると軽減する可能性もありますが、中には検査の異常がない、もしくは手術をした後でも痛みが再燃する場合もあります。
当院で行う鍼灸施術の場合は、神経痛になる原因を東洋医学的にしっかりと判別して施術を行います。今回の方は、4カ月程でしっかりと改善した症例となります。
治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
「三叉神経痛」は、強い痛みを伴うことから、東洋医学的には「於血(おけつ)」に分類されることが多いです。 これは、本来外傷などの強いケガに対する場合に分類しますが、それほど血行障害が強いと考えるということになります。 身体の代謝などがだいぶ下がっている証拠ですね。また、寒い時期に発症する方も多く、「寒凝(かんぎょう)」といって、冷えが強くなると血流なども停滞し、それも激痛を生み出す原因として捉えます。
そして、神経痛の場合は「気滞(きたい)」と言って、神経や血液の流れ自体も悪くなることも原因として考えていきます、「気滞」は、現代で言う「ストレス」が原因として捉えていきます。
主に上記の3つの原因が複雑に絡み合ってしまうため、効果を出すのも難しい疾患ですが、当院では毎回脈や舌を診て施術をすることで、繊細に状態の把握が可能となっています。
今回の患者さんは、「於血」と「気滞」がメインとなって症状を出していました。
初診時は薬も効かないほど状態が悪くなっていましたので、症状が徐々に軽減するのに1カ月程要しましたが、その後は残っている「寒凝」を取ることもしながら施術を進めていき、4カ月程すると普通の生活をしても問題が無いほどに改善しました。
来院前はほとんど会話もできず、マスクなどでも痛みが誘発されていたため、大変つらい状態だったと思われます。今では食事や歯磨きも普通にできるようになり、仕事も差し支えない状態となったので、そこでいったん通院は終わりました。
当院では、「三叉神経痛」で悩んで来院される方の中でも、手術をしても改善が無い・もしくは再燃したり、薬も効かなくなる方が多いです。それでも、根気よく施術を続けると、諦めかけていたような状態でも来院されても、改善する可能性があります!