突発性難聴が鍼灸施術で改善した例【大阪市 40代 女性】
お悩みの症状
今回の患者さんは、「突発性難聴」を発症された方です。発症が今年の夏前で、ある日、朝起きると左耳が全く聞こえなくなっていた方です。
その日のうちに病院へ行き、「突発性難聴」の診断を受け、そのまま緊急入院でステロイドを2週間ほど点滴したとのこと。しかし、退院時点で最初とほとんど変化が無く、病院でも「これ以上は改善は難しい」と言われ当院へ来院されました。
「突発性難聴」は、西洋医学でも東洋医学でも非常に難しい疾患のひとつで、 当院へ来院される方のほとんどが、病院で「これ以上は難しい。」と、さじを投げられてしまった方々です。
今回の方もその中の一人ですが、病院で突発性難聴に対する対処を早期にして、6割近い人が変化をするか、完全に症状が落ち着くと言われています。
しかし、残った4割の方は、その後いろいろな施術(高濃度酸素療法や、整体、鼓室内ステロイドなど)を試されますが、中々効果が出ないのが現状です。当院では、その残った4割の方々でも、7~8割程度の改善が見込めるため、諦めずに来院される方が多いです。
治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
「突発性難聴」の施術では、 風邪(ふうじゃ)、湿邪(しつじゃ)、於血(おけつ)、気虚(ききょ)など、様々な要因が複雑に絡んで発症するため、繊細な技術が必要となります。それぞれ簡単に説明すると、
「風邪(ふうじゃ)」というのは、いわゆる「ストレス」で、極度のストレスがかかったのちに症状が出ます。
「湿邪(しつじゃ)」というのは、リンパの流れが悪くなっていると発生しやすく、気圧の変化や耳の中の内リンパに影響を受けやすい状態の方です。食生活や飲酒なども大きく関わります。
「於血(おけつ)」というのは外傷性の場合もありますが、血行が著しく悪い状態。 耳の栄養血管が詰まってしまうようなイメージですね。
「気虚(ききょ)」というのは、体力が下がり、免疫力が著しく低下している状態で、 「突発性難聴」の原因は風邪やインフルエンザなどに罹患した後になる方も多く、その場合は、ウィルスが耳の中の「有毛細胞(ゆうもうさいぼう)」という聴力を司る器官を破壊してしまうと言われています。
ウィルス性の突発性難聴が一番ステロイドの効果が出やすいですが、他の要因の場合は効果が出にくい、もしくは全く効果が無い場合も多いです。
上記以外にも原因とされる状態はありますが、さらにそれが数種類混ざって症状が出ている方が、当院へ来院されるような方たちです。今回の患者さんは、「気虚(ききょ)」と、「風邪(ふうじゃ)」、そして「湿邪(しつじゃ)」の3つが混ざり、突発性難聴を引き起こしていました。
当院では、脈診、舌診などをしっかり行い、病態をちゃんと特定してから施術を開始することで、 通院から約4カ月で、ほぼ健常者と同じ状態まで改善することができました!
片耳は補聴器で生活するしかないと言われていたようですが、その心配も無くなり、こちらとしても喜ばしく思います。まだ発症から当院への通院までが早かったため、比較的順調に効果が出た一例ではありますが、数年経過したり、繰り返し発症したりしてしまう方でも、上記の確立で効果が出るので、お悩みの方は、諦めずにちゃんとした鍼灸施術を受けてみてはいかがでしょうか。