子宮筋腫が鍼灸施術で改善した例【大阪府 30代 女性】
お悩みの症状
今回の患者さんは、子宮筋腫の症例です。この方は、20代の前半頃から生理痛が強くなり、最初は市販の痛み止めで対応していたとのこと。
次第に市販薬では効果が薄くなってしまった為、怖くなり婦人科を受診したところ、3センチ程度の「子宮筋腫」があることが分かりました。 病院では、ピルの処方で生理をコントロールし、筋腫がこれ以上大きくならないように経過をみていたようですが、数年のうちに8センチまで大きくなり、更に詳しく調べると、複数の筋腫が存在している ことが分かったようです。
加えて、生理の痛みも段々強くなり、仕事にも影響が出てしまうほどになっていた様子。 ご自身で色々調べて、当院へ来院されました。治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
病院では、5センチを超えると手術の対象となります。 小さいうちであれば内視鏡による筋腫のみの切除術となりますが、 10センチ程度まで大きくなると、子宮ごと摘出する場合もあります。これは、筋腫の場所や大きさ、妊娠を今後希望するのかどうかで判断が分かれます。西洋医学の観点では、基本的に子宮筋腫は小さくなることが無いと言われていますが、
東洋医学では昔から筋腫や、内膜症、卵巣嚢腫など、外科手術を行わない、もしくは行えない場合でも、鍼灸により小さくすることが可能であると言われています。東洋医学的には「於血(おけつ)」と呼ばれる病態で、分かりやすく言えば、血液の塊として捉えて施術を行います。 ドロドロの血液が固まって悪さをしているという感じですね。 なので、ぎっくり腰や打撲なども、於血が原因として施術をする事が多いです。
ただ、婦人科に関係する疾患は、女性ホルモンなどの影響もあるため、複雑な状態になることがほとんどです。「於血」となる状態が、「気滞(きたい)・気虚(ききょ)・血虚(けっきょ)・寒凝(かんぎょう)」など様々なため、しっかりと病態を把握して施術をしないと効果が出ません。
筋腫になる上で、その「於血」を形成しているまた別の原因も一緒に施術しないといけないのです。
当院では、長年の臨床経験と、脈診や舌診など、体質をしっかり捉えるための東洋医学的な診断方法を熟知して行っていますのでご安心下さい。
今回の方の場合は、「気滞(きたい)」と言う、ストレスによるホルモンバランスの乱れと、「寒凝(かんぎょう)」と言って、冷え性の体質が血液循環をより悪くしてしまい、「於血」を形成していました。
なので、それに対応するツボと、冷えを取る為に徹底的にお灸を使って温めながらの施術を継続して行い、半年ほどで、5センチ以下まで小さくできました。 あれだけ重かった生理痛も、ほとんど薬を使うことも無く過ごせているようでした。 そこからもさらに施術を続け、今では検査でもほぼ見えないほどまで小さくすることができました! このように、西洋医学的には難しいものでも、症状によって鍼灸施術では対応できる疾患も様々あります。体質を改善させて免疫力を向上させることで、お悩みの症状も改善する場合は多いです!