体のだるさ、胃腸症状が、鍼灸施術で免疫力を上げて改善した例【大阪府 30代 女性】
お悩みの症状
今回の患者さんは、「異常な体の倦怠感(だるさ)」が主訴の方です。第2主訴としては、胃腸症状があり、胃もたれや、胃のむかつきが強く出ている状態でした。
今まで何度か経験があったようですが、今回は特に強く、病院へ行き検査を一通りしたようですが、胃も腸もほとんど異常所見は無いため、ガスターのような薬の処方のみで終わったとのことでした。
薬を使ってもほとんど変化が無く、ほかの手立てを調べたところで鍼灸施術を見つけ、当院へのご来院でした。治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
今回のような症例は、今の梅雨前後の時期に非常に多くなる病態です。病院では原因が分からないことが多く、対処法もわからず悩まれる方も多いです。
天気や湿度・気圧に左右されて症状が出ることが多いため、最近では「天気病」や「気象病」と呼ばれるようになりましたが、西洋医学ではこの病気と分かっても、対処法がはっきりしておらず、はっきりとした対応ができないことがほとんどです。
東洋医学では、「湿邪(しつじゃ)」が原因といわれます。 これは、湿気や気圧の変動で起こる病態で、いわゆるリンパの流れや、体内の水分代謝が低下して出るものです。 この「湿邪」が体内に増え、また、天候的にも湿気が多い時期になったり、悪天候になると症状が強く出ます。特に、全身の倦怠感・むくみ・胃腸症状・めまいなど、体内に水分が過剰に増えて起こる症状が出てきます。
耳鼻科領域である「メニエール(氏)病」や、「突発性難聴」もこれが原因の一つになるため、梅雨時期は耳鼻科領域の患者さんも増える傾向にあります。
当院では、東洋医学的に原因を突き止め、今回の場合は「湿邪」が原因で体の倦怠感や、胃腸症状が出ているため、湿邪を取り除くツボをしっかり刺激して施術を行いました。
初回の施術後数日は、だいぶ体が軽かったようですが、日に日にまた症状が再燃。 これも「湿邪」の特徴で、しっかり施術効果を積み重ねないと、効果が続きにくいです。しかし、楽なうちに次の施術を繰り返していると、楽な期間が長くなり、最終的には症状がほとんど出ない状態まで行きます。
鍼灸施術では、「予防医学」という概念も大切にしていますので、日々の疲労を後回しにせず、症状が強くなってしまう前に、ある程度のところでしっかり除去していくのが、日々健康に過ごせる秘訣だと思いますよ!