右の変形性股関節症による痛みが鍼灸施術にて改善した例【大阪府 60代 男性】
お悩みの症状
今回の患者さんは、先月に引き続き、「変形性股関節症」の症例です。この方は、運動も普段から積極的にされてはいましたが、数年前に1度右の股関節を痛めてから中々痛みが引かず、整体などの施術を続けていました。
結果的には、整形外科にてレントゲンとMRI画像を撮影し、右の変形性股関節症と診断を受けたとのことです。
この方もPRP療法を勧められ、それを年に数回されていましたが、あまり変化が出ないままとのこと。
また、画像上では変形がかなり進行していると言われたようで、このままでは手術をする予定でした。
ただ、自転車を漕ぐことも十分にでき、日常生活での痛みはまだそこまで強くなかったため、手術は思いとどまっていたようです。
治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
実際、MRIやレントゲンなどの画像での所見では重度の変形性股関節症と診断を受けても、今回の方のように訴えている症状が画像所見とは合わないという方は多く、手術はせずそのまま経過を観察していく、もしくは別の保存療法を行っている方は多くいらっしゃいます。 今回の方は、日常生活での問題はあまりないものの、運動をする際には制限があり、痛みが出る前の状態とはできることがだいぶ減ってしまったとのことでした。今回の症例でも、基本的には骨や関節の動きを良くするために、ツボの効果を見極めて、「腎」の機能を上げ、関節の動き、特に靭帯の硬さを取る為に「寒湿」というものをさばいていきます。
当院ではしっかり東洋医学的に病態を把握して施術をしていくため、西洋医学的にこれ以上の改善の望みが薄い方でも、時間をかけてしっかり施術を続けると、良い結果が出る方は多くいらっしゃいます。 この方も、半年ほどの通院で運動時の可動範囲が広がり、できることがまた増えた!と喜んでいらっしゃいました。
骨や関節の変形ですので、上手に付き合っていく必要がある病態ではありますが、当院の鍼灸施術では、効果が出せることが多い疾患の一つです。