変形性股関節症による症状が鍼灸施術にて改善した例【大阪府 50代 男性】
お悩みの症状
今回の患者さんは、「変形性股関節症」を、両側の股関節ともに診断を受けた方です。 元々、奥様が当院へ通われており、その紹介でご来院されました。「変形性」と付く病名は、他にも膝関節に多く、基本的には年齢と共に、使いすぎたり、負担を昔からかけている方に多く診られます。
判明のきっかけは、患部の患部の周辺に痛みを覚えて、整形外科などでレントゲンを撮ると分かります。
ただ、骨が変形を起こしていまうため、基本的には保存療法といって、悪化を少しでも抑えていく事しかできません。最終的には手術を行い、人工関節と言って人工的に作られた関節を骨の代わりに埋め込むというものになります。
ただ、この手術で改善する方もいれば、あまり変わらない、むしろ筋肉が弱り悪化してしまう場合など様々です。もちろんお医者さんの腕にもよる部分も大きいです。 ただ、当院での鍼灸施術では、手術しかあとは手立てが無く、痛みも強く出ている方でも、改善するケースが多いです。手術をしてしまうと後には戻れませんが、鍼灸施術であれば、その心配は無いため、効果的な施術の一つと言えます。今回の患者さんも、症状が強く歩くのが精いっぱいという状態でした。 「PRP療法」と言って、自身の血小板を培養して自己再生力を高める方法も試しているとのことですが、まだ効果が芳しくないとのことでした。
治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
まず、東洋医学的に骨の病変は「腎(じん)」といって、西洋医学でいう腎臓の働きが弱り起こるものと考えます、いわゆる老化現象というものです。元々の体質として、その「腎」が弱りやすい人がいます。そういう体質の方は、年相応ではなく、普通よりも状態が悪化しやすくなります。
ただ、鍼灸の学問では、ツボを上手に使い、その「腎」を強くすることができます。
そうすることで、老化しにくくなるアンチエイジングの効果を出す事ができます。 これは、活性酸素といって、細胞を劣化させる物質の除去能力を高めるのと、患部への血流を良くしたりして、普通より早く劣化している部分をある程度まで再生させることができるためです。
変形性股関節症の場合もそれは同じ理論で、患部への血流を上げる・「腎」の機能を補うことを中心に行い、施術を進めていきます。
今回の患者さんは、半年もすると歩行も痛み無くできるようになり、以前よりもウォーキングや自転車も移動で使う事が出来ています。
実際、病院での画像所見では手術をすぐにでもしないといけない状況でも、痛みがそこまで無い場合や、逆に、画像所見ではあまり病変が無いにも関わらず痛みが強い場合もあります。 色々なパターンで来院される方がいらっしゃいますが、そのいずれもしっかり原因を探ってちゃんと施術をしていくと、通院するにつれ効果がとても出やすくなります。