繰り返す突発性難聴が鍼灸施術にて改善【大阪市 30代 女性】
お悩みの症状
今回の患者さんは、「突発性難聴」を何度も繰り返していた方です。20代の頃に初めて発症をしてから、その都度病院にてステロイドの点滴や、飲み薬を使い何とか改善をしていましたが、ここ数年で薬の効果も出にくくなり、現段階では補聴器を勧められていました。
病院以外にも、鍼灸院や整体など、効果がありそうなものはいくつも試したようでしたが、中々効果が得られず、当院のホームページを拝見されて、ご来院されました。
治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
何度も突発性難聴のような症状を繰り返す場合、病院では「メニエール病」と診断が変わる場合が多いです。ただ、メニエール病の場合は、めまいが強く出現したり、飛行機や新幹線でのトンネル通過などの気圧が大きく変動する場面では症状が強くなります。
今回の患者さんの場合は、めまいや飛行機での移動は悪化する原因では無かったため、「突発性難聴」として施術を進めていきました。
初診時に聴力検査の結果も預かり、聴力は80dBと、だいぶ低下していました。 正常範囲は最低でも30dB以下でなければならないため、会話も大きい声でなければできないような数値でした。
ただ、実際にはそこまで大きい声でなければ会話ができない状態では無く、数値としての病態とは違い、実際は少し聞き取りやすそうな印象でした。これは、耳の詰まり感や耳鳴り、検査の際に緊張したりする場合に、その時だけ数値がいつもより悪くなることがあるためで、必ずしも検査結果のみで判断はできないです。
耳が詰まる、耳鳴りがする、音が反響するというのは、突発性難聴、メニエール病ともによく訴えられる症状ですが、これは主に鼓膜の奥、内耳にある組織のリンパの流れが悪くなったり、何らかの原因で腫れたりするためです。
病院では、ステロイドの薬を処方したり点滴をしたりするか、全身の血流、リンパの流れを良くする薬で対応しますが、ステロイドで効果が得られなかった場合は、それ以降の薬では中々効果が出ることは少なくなります。
また、繰り返してステロイドを使った場合は、効果が段々出なくなります、ステロイドは腎臓などの臓器への負担も大きい薬のため、ある程度の処方が済んだら、効果が出なくても、早々に別の薬へ移行する場合がほとんどです。
当院で鍼灸施術をすると、聴力を感知する「有毛細胞」と言われる組織や、耳の中のリンパや血液の流れを改善させることが可能で、通院を続けると7~8割程度の方が改善をしていきます。 今回の患者さんの場合は、状態も悪かったため週に2回程の通院を1カ月程続けて頂き、直近の検査結果が少しでも良くなるよう施術を続けました。
80dBだった聴力は40dB程まで上昇し、正常範囲に近づけるために、今も施術をしています。
病院では、ステロイドでの対処を1カ月弱ほどしても状態が良くない場合は、「これ以上は難しい」と言われてしまう方が多いですが、当院ではそういう方でも改善をするケースが多いので、施術を受けてみる価値はあると思います!