腰部脊柱管狭窄症により、歩行困難なほどの痛みが改善 【大阪市 70代 男性】
お悩みの症状
この患者様は、冬の時期に入り寒くなってから、突然腰から足先にかけての痛みが発症、来院時には前かがみで痛みをかばい、靴を脱ぐのもやっとの状態でした。すぐにベッドへ案内し、来院までの経緯を確認すると、数日前に病院で「脊柱管狭窄症」の診断を受け、痛み止めの注射と、内服薬を処方されたとのこと、しかしそれもほとんど効果が無く、どうすればいいのかわからないと、大変辛そうな状態でした。 レントゲン写真も持ってきて頂いていたため、こちらもでも確認を行い、その他の所見からも、「脊柱管狭窄症」で間違いありませんでした。数歩歩くだけで激しい痛みにより顔をしかめるほどで、症状はだいぶ強く出ている状態でした。
治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
さっそく治療を開始し、治療前には歩行が数歩しかできなかったものが、わずかながらに改善がみられ、痛みの出る範囲が狭まりました。本人も、薬も何も効かなかったのに、鍼灸治療によりわずかに改善したことに驚いた様子でした。 通院のペースは週に2~3回は可能とのことで、しばらくはそのペースで来院を続けるよう指導し、初回の治療は終わりました。 鍼灸治療ははじめてで、最初は怖さもあり抵抗があったようですが、実際に現物を見ていただき、髪の毛より細い鍼であることが分かると安心されていました。 2回目の治療時は、まずは初回の治療後の経過を確認しましたが、自宅に帰るまではマシだったとのこと、その後は同じように強く痛みが出てしまったとのことでした。 当院の治療の特徴のひとつに、治療回数を重ねるごとに効果の持続時間が上昇することを伝え、その後も継続して通院をしていただきました。 約1か月が過ぎるころには、数歩しかあるけなかった状態から100メートルほどまで距離が伸び、自転車にも乗れるようになったため、だいぶ楽とのことでした。その後はペースを週に1~2回に落とし治療を続け、3ヵ月経った現在では、痛みが出ることはほとんど無くなりました。 買い物へ行ったりするなど、歩行する距離が増えた日は、痺れが出るとのことでしたが、治療をすればそれはすぐ引くほど、状態は改善していました。 現在も通院を続けていますが、日常生活だけでなく、日課の散歩も難なくこなせるほどの状態になっています。 このように、「脊柱管狭窄症」は歩行が続くほど痛みや痺れが強く出現するのが特徴で、痛み止めや神経抑制の効果を狙う薬も効かない場合が多いです。ただ、この患者様も、手術をすすめられることは無く、病院では薬による処方や、腰の牽引などの治療をするのみで様子を見る場合が多いです。なぜ痛みがそれほど強くても手術に踏み切らないのか。 これは、脊柱管という背骨が狭くなる(狭窄する)この疾患が、手術をすることで狭窄しているすぐ近くの神経をかえって傷つけ、後遺症として痺れや運動障害が一生残ってしまう可能性があるため、お医者さんも中々手術に踏み切ることができないためです。 当院の治療実績では、病院でも中々治療が難しい今回のような例でも、根気良く治療を続けることで改善されている例が数多くあります。今回の「脊柱管狭窄症」だけにとどまらず、手術しか無い、手術は嫌だ、という方でも、「鍼灸治療を受けてよかった!」と通院を続けた後に思われる方が多いです。