ゴルフ肘・上腕骨内側上顆炎【大阪市 50代 男性】
お悩みの症状
ゴルフを始めたのはほんの半年ほど前からですが、仕事の関係上どうしてもゴルフをプレーしなくてはならなくなり、始めてからは毎日ずっと練習をしていました。
違和感が出たのは今年に入ってからで、何となく左肘に重たさが出てきました。
治るだろうと放っておきましたが、段々と痛みに変わってきて、ちょっとしたものを持つだけで激痛が走るようになりました。
肘だけでなく腕全体がだるくなり、ゴルフどころか仕事をするのさえしんどくなってしまいました。
整形外科にももちろん通いました。上腕骨内側上顆炎と診断され、電気治療をしてもらうが全く改善せず、近所の整骨院でマッサージや鍼をしてもらっても痛みはほとんど変わりませんでした。
気づけば痛みが出始めてから2か月以上も経っていました。左腕をかばっていたせいか、今度は右肘まで痛みが出始めたので、さすがにまいってしまい、インターネットでゴルフ肘の治療をしている鍼灸院を探してこちらに来院しました。
治療方法
1.カウンセリング・検査
2.脈診、舌診、腹診で体の状態の把握・症状と照らし合わせる。
3.ハリの説明を治療前に行う
4.上向きで手足と頭に数本ハリを打つ
5.抜いてうつ伏せになり、背中と首にハリを打つ
当院での治療後の患者様の感想
初診時は鍼灸院の扉を開けるのに、手を使わず体で押されているほどで、カルテを書くのもしんどそうでした。
ベットに入ってもらい、実際に動かしてもらうと、腕をぐるっと回したときにつっぱり感やダル重たい痛みが肘を中心に広がるとのこと。
ダンベルを持ってもらうと持ち上げることが出来ず、手をひっかけて力を入れるだけで痛いと言われました。
まず舌と脈を確認し、ハリ治療は初めてだったのでハリの説明をしっかり伝え、頭にある肘のツボへハリを入れました。そのまましばらくハリの操作をして、もう一度ダンベルを持ってもらうと、肘は痛いが持てるようになりました。
更に相乗効果を狙って、頭にもう一本と背中のツボにハリを入れて10分程寝てもらいました。こういう激しい痛み場合は、直接痛いところにハリをたくさんすると逆に痛みが増してしまうので、まえだ鍼灸院ではあまり狙いません。
最後にもう一度ダンベルをもって動かしてもらうと、右ひじは痛みはなくなり、左ひじはピンポイントで一か所痛みが残る場所がありました。この時にはダンベルは普通に持ち上げることが出来ました。
痛みの残る場所に円皮鍼といって、ちっちゃい1ミリくらいの置きバリを貼っておきました。
かなり痛みが改善されたことで、患者さんも「早く来ておけばよかった」と驚かれていました。
ただこういう痛みは健康な人がいきなり痛くなるはずがありません。
もちろんゴルフの練習で使いすぎはあったにしろ、それでも全員がゴルフ肘になるわけではありません。触診していくと首がかなり硬くコっていました。肘の痛みの場合は首や肩が硬くなっている場合が多く、そちらの治療もしっかりやらないとまた痛みが必ず出てきます。
足腰回りも長年のデスクワークで硬くなっています。
こういう体の硬さが今回の肘の痛みを引き起こした原因です。体の硬さも免疫力や回復力が十分にあれば、一晩寝れば元通りになっているはずです。結局免疫力の低下が一番根本の問題です。
体質の問題とともにその説明もしっかり伝えて、初回の治療は終わりました。
その後ゴルフに行ったそうで、軽くですがプレーできたと報告いただきました。
それから3か月間はしっかり週に1~2回ペースで通ってもらい、肘に関しては最初の5回くらいで完治しました。
首と腰の硬さは長年の積み重ねと毎日の仕事とゴルフもあり、改善は一進一退でしたが、3か月経った今では以前のようなコリ感はほとんどないとのこと。
もう月に1~2回くらいのペースに落としても大丈夫だと判断しお伝えしました。