心斎橋本院
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- 10:00~19:00(日曜 10:00~18:00)
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- 毎週月曜日、火曜日
ドライマウスは唾液分泌量が低下して口の中が乾燥してしまう疾患で、糖尿病や腎不全に付随して起こる場合、ストレスなどにより自律神経の乱れによって起こる場合、膠原病の一種であるシェーグレン症候群に付随して起こる場合、筋力の低下によるものの場合、薬剤の副作用で起こるものの場合などがあります。例えば更年期障害があり様々な症状に悩み抗うつ剤が処方され、その副作用でドライマウスになり、またその不快感でストレスになり更に強いドライマウスへと向かってしまう、とても悪循環で複合的な要因で発生している場合も多く見られます。
また現代人は食事で噛まないことが多くなったため唾液の分泌量が減っているとの説もあります。ドライマウスは菌の繁殖を過剰にしますから口臭の原因になる、虫歯や歯周病の原因につながる場合もありますし、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)など全身疾患につながる恐れもあります。
口の中が乾くというだけの軽い疾患ではなく、ドライマウスは唾液の持っている自浄作用が失われているわけですから、通常より感染症になりやすくご年配の方などは摂食嚥下障害(せっしょくえんかしょうがい)から重篤な病気になりかねない重大な現代病の一つと言えるのです。
現代医学に慣らされている皆様は口の中のことだから、歯科医院や口腔外科などに足を運ぶべきだと捉える人が多いでしょうが、前述したように決してそれだけでは改善は見られない厄介な疾患であるともいえるのです。他の疾患が関わっていないのか、薬の副作用の影響がどの程度なのか、そもそもドライマウスになった原因が何なのかなど全てを考慮した状態で治療に臨まねばなりません。
そのような疾患の場合、当院の鍼灸は本当にお役に立てると思います。鍼灸は患部だけを診る医療では無く、体全体をトータルで診る必要性があるとしている医療です。体内の臓器や組織がそれぞれの役目を果たしながら、またお互いに連携・影響し合いながら存在して過不足なく働いた状態を健康体とし、それらに不具合が生じたときに人は病にかかるとしています。ドライマウスもその一つです。ある程度最近では鍼灸が自律神経の安定に働きかけることや筋肉の増強を行う、又は炎症を鎮めるなどの働きがあることは少しずつ一般の皆様にも浸透してきた感はありますが、当院の鍼灸治療はそれだけではありません。
ドライマウスの人には「胃熱(いねつ)」「肝陽上亢(かんようじょうこう)」ご年配の方なら「腎陰虚(じんいんきょ)」などが多く見られます。当院の場合はそこから治療するのでドライマウスの軽減や改善が出来るのはもちろん、胃腸の調子や便通の状態が整う、ストレスに強い体質に変わっていく、体力そのものがついてくるなどの変化が見られます。まず、胃熱ですがこれは判りやすく言うなら胃に炎症があり、その余分な熱や炎症が原因で口の中が乾いて唾液が出なくなった状態を指します。
胃の炎症そのものから取り除きますから、当然胃腸やお通じの状態が整いますし、肝陽上亢は、現代的に判りやすく言うなら極度にストレスが溜まって自律神経が乱れた状態を指しており、全く痛みのない鍼灸治療によってストレスを軽減させながら自律神経を安定させますので、その場でストレスを軽減し唾液の状態を整えるのはもちろん体質そのものからストレスに対して強い状態へと整えます。腎陰虚はご年配の方が免疫や体力が落ちることによって唾液分泌が上手く行われなくなった状態を指すのですが、これには鍼灸(東洋医学)の世界で言う「腎(じん)」の働きが関係しています。皆さんは腎臓のイメージでとらえて尿を作る臓器との認識になるかと思いますが、鍼灸(東洋医学)の世界ではそれだけでなく、免疫機能全体を司る大事な臓器との位置づけになっています。
また腎は先天的なものとして捉えられ遺伝的な要因が非常に強く、年齢とともに衰えるものとされています。したがってご年配の方は腎の働きが衰え免疫が落ち、分泌物すなわち唾液も上手く出なくなり、ドライマウスへとつながるのです。当院の場合は腎が弱い方にはしっかりと腎の働きを高める治療を行いますから、体全体から元気になり免疫機能すべてが活性化されながらドライマウスの改善も行える状態となります。
古代から受け継がれた体全体をトータルで診るというとても理にかなった素晴らしい医療なのですが、しかし、鍼灸治療においての大きなデメリットが治療院においてかなり技術の格差が大きいということです。現代医学の投薬治療のように画一化された治療を行うのではありませんから、高い技術力を誇る治療院であれば治療に来られた方ご自身が驚かれるほどの回復が見込めますが、残念ながらそうでないところになると治療期間が非常に長期に及ぶことも考えられます。
鍼灸治療において重要なのは脈診(みゃくしん)・舌診(ぜっしん)・問診(もんしん)がきちんと行われた元、的確なツボを選び出し治療に臨むということです。脈診・舌診・問診は現代医学で言うなら治療前の検査や診断に値するのですが(脈診・舌診・問診に伴う痛みや不快感はありません)前述したように様々な症状が潜んでいる可能性のあるドライマウスですから当院のように膨大な医学的知識と治療実績が必要となります。
当院の代表者は鍼灸師の国家資格以外に診療放射線技師の国家資格も持ちますから、圧倒的に疾患に対する経験数と治療実績が違います。
口の中の疾患であるとの認識だけで治療をしてしまうとかえって遠回りになる恐れもありますから、体にとって本当に必要な治療を取りいれてみてください。想像するよりずっと早く回復が見られ、体の症状が複合的に改善されていくのを感じて頂けると思います。狭い見識に囚われずもう少し広い視野でいてくださったなら、あなたにとって必要な治療法を当院がご提供します。
口の渇きが気になり、口臭がキツく感じるようになりました。ごはんを食べるのも水を飲むのも億劫になっており、かかりつけの病院ではドライマウスと診断されました。
昔にお世話になっていたまえだ鍼灸院を訪れ、先生に相談すると食べ物の指導もしていただき3回目程から少しずつ食欲も出てくるようになりました。最近では唾液がしっかり出ていることを感じ、口臭も気にならなくなりました。